覚えておくべき心がけ

カウンセリングという言葉には聞き覚えがあるかもしれませんが、カウンセリングマインドという言葉をご存知の方は少ないと思います。

カウンセリングマインドとは読んで字の如く、「カウンセリングをする時の心がけ」が定義とされているようですが、プロのカウンセラーが持つ専門的なマインド(心がけ)というより、相談者と良い人間関係を築く、また相互的なコミュニケーションをとる為のマインドと言った方が分かりやすいでしょう。

カウンセリングマインドと言っても要は相手の立場に立って物事を考えましょう、相手の気持ちや価値観を理解するよう心がけましょう…という事なのです。

先程にもありましたように、きちんと定義された学術用語ではありません。

「安心感・満足感・自尊心」を相手に与える事、需要的な態度がカウンセリングマインドの特徴と言えます。

カウンセリングを行う際には、基本ステップがあるようです。

カウンセリングマインドを意識しつつ、まず相談者が落ち着いて話を出来るような環境を整えてあげる事が必要です。

そして他愛もない会話から相手に親しみを感じさせるような関係づくりを心がけましょう。

相談者が少しずつ心を開いてきて少しずつ話をしてくれたら、まずは一度相談者の話を全て聞きましょう。

その際には相槌や頷きも必要ですね。

時に相談者の発した言葉を繰り返す事で、こちらはきちんと話を聞いているというサインを送ります。

その後相手の話をきちんと整理し、実際に明確な言葉にします。

すると客観的に納得させ、肯定的にさせます。

最後に相談者の気付きを深めるためにこちらが質問を投げかけると更に良いでしょう。

過去にカウンセリングマインドと言うと教育の面でも教師にカウンセリングマインドを持つ事が推奨された時もありましたが、教育においてのカウンセリングマインドは問題行動のような騒動に大して指示的ではないため、教育の面においては効果が得られないとされています。

そのため全てのカウンセリングにおいてもカウンセリングマインドに重点を置く事が必ずしも良いとは言えないでしょう。

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